国際宇宙ステーション(ISS)の速度はマッハを超える

国際宇宙ステーション(ISS)の移動速度は?マッハより速いってホント?

宇宙飛行士が滞在する事で有名な「国際宇宙ステーション(ISS)」は、どのぐらいの速度で移動しているかご存知でしょうか?意外とゆっくり動いている姿をイメージしたという人も多いですよね。
実は、国際宇宙ステーションはかなりの速度で移動しています。
今回は、国際宇宙ステーションの移動速度がマッハより速いという噂の真相を調べてみました。

国際宇宙ステーションの速度は驚きの秒速7.7km!

現在は、You Tube等の動画配信サイトで国際宇宙ステーション(ISS)から見た地球のライブ映像を気軽に見る事ができます。
その映像を見てみると、かなりゆったりとした速度で移動しているように感じますよね。
ですが、国際宇宙ステーションは「秒速7.7km」という驚きの速度で移動をしています。
いきなり秒速7.7kmと言われてもピンと来ないという人がほとんどだと思います。
時速約27,500kmで地球をたった90分で1周してしまう速度なんですよ。
超音速旅客機「コンコルド」の最大速度が「マッハ2(時速2,450km)」の10倍も速いスピードで宇宙を移動しています。
もし、目の前を通過しても肉眼で確認する事は難しそうな速度ですよね。

なんでそんなに速く移動する必要があるの?

国際宇宙ステーションは高度400kmを高速で移動している

「重力がない宇宙なのになんでそんな高速で移動しているの?」
ふと、そのような疑問が思い浮かびました。
実は、国際宇宙ステーションは地上から400kmと意外と低い高度を飛んでいます。
この高度で地球に落ちる事なく移動するためには、秒速7.9km前後で移動しなければいけません。
また、国際宇宙ステーションだけではなく、地球軌道上をグルグルと周回している人工衛星は全て秒速7.9km前後で移動しています。この速度の事を「第一宇宙速度」と呼びます。
「第一宇宙速度」以外にも「第二宇宙速度」と「第三宇宙速度」も存在します。
因みに、もしも国際宇宙ステーションが秒速7.7kmで地球上を周回したら、空気抵抗によって一瞬で燃え尽きてしまうとの事です。
空気抵抗の少ない宇宙だからこそ、マッハ2のコンコルドより10倍も速い速度で周回し続けられるようです。

国際宇宙ステーションはたまに軌道修正をしている

秒速7.7kmの速度で移動している国際宇宙ステーションですが、実はたまに軌道修正を行っています。
宇宙空間も完全な真空状態ではない事から、移動の際には多少の空気抵抗を受けます。
ですので、少しずつ移動速度が下がっていき、それにつれて高度も下がってしまいます。
高度が下がった際は、小型のロケットエンジンで元の高度まで軌道修正をしているようです。

まとめ

国際宇宙ステーション(ISS)は、マッハ2で移動できる超音速旅客機コンコルドの10倍という驚きの速度で宇宙空間を移動していました。
ニュースや動画配信で見る映像からは想像できないほどの速さで国際宇宙ステーションは宇宙空間を周回しています。

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